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案件名:神田万世橋ビル(仮称)計画

所在地:千千代田区神田須田町1丁目25
事業主:東日本旅客鉄道株式会社

「建築物のデザイン評価指針」による協議(デザイン協議)の経緯

 東京都は、本案件について、東京都景観計画及び計画地の地域特性を踏まえ、事業者と「建築物のデザイン評価指針」に基づく協議(デザイン協議)を行った。
 デザイン協議にあたり、東京都景観審議会計画部会に意見を求めたところ、別添の意見(PDFファイル16KB)が出された。これを踏まえ、都として協議を進めた結果、事業者より対応の方向性が示されたため、平成21年9月28日に協議を終了した。

建築物のデザイン評価結果

 以下の理由から、本案件は皇居周辺にふさわしい良質な建築デザインであると認めるものである。

○計画建物と隣接する煉瓦高架橋との間に、上部にガラス庇のある貫通通路を設けるなど、歴史的資源である煉瓦高架橋と一体となった空間形成に貢献している。

○建築物の外観デザインについては、万世橋や須田町交差点等からの見え方を検討し、地域の特徴に合わせて壁面の材質や意匠を工夫するなど、全体として景観特性を踏まえた一定の配慮がなされている。

○低層階の壁面位置や空地の形状を工夫することにより、煉瓦高架橋への視線の抜けやエントランス空間の広がりを確保するなど、街と建築物との親和性を高める努力が認められる。

 なお、計画部会からは、今後さらに良好なデザインとしていくために留意すべき事項が意見として出されており、これへの対応状況については、今後設計の熟度を高める中で適宜報告を求めていくものとする。