既存盛土等分布マップ
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ここでは、既存盛土等分布マップについて紹介しています。
1 既存盛土等とは
「既存盛土等」とは既に行われた盛土等をいい、このうち「大規模盛土造成地」とは、既に行われた盛土のうち、以下のいずれかの要件を満たす盛土造成地をいいます。
区分 | 既存盛土等 | |
大規模盛土造成地 | ||
定義 ・ 調査対象 |
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【既存盛土等と大規模盛土造成地の関係】
[引用]盛土等の安全対策推進ガイドライン及び同解説
2 既存盛土等の抽出調査について(既存盛土等分布調査)
1 既存盛土等の抽出調査
東京都では、国の「基礎調査実施要領(既存盛土等調査編)」や、「盛土のあり方検討会有識者検討会」での有識者からの意見等を踏まえ、既存盛土等の抽出方法と対象規模、各盛土等の抽出範囲等、以下の基準に基づき既存盛土等の抽出調査を行いました。
なお、抽出調査にあたって、地形図・空中写真・数値標高モデル及び衛星画像等の図面の差分や比較解析等による机上調査及び個別判読により盛土等の箇所を抽出し、必要に応じて現地確認を行いました。
山間地、丘陵地 | 市街地 | |
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対象とする造成年代 | カラーの空中写真が整備された1970年以降 | |
対象規模 |
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主たる抽出方法 |
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補助的な抽出方法 |
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備考 | ※標高差分の解析は、差分図作成済範囲のみ |
【既存盛土等の抽出方法・対象規模】
【主たる抽出方法】
2 古い盛土造成地の抽出調査(戦前盛土造成地)
都内には戦前から土地の造成が行われてきた場所も多くあります。昭和20年以前(戦前)の古い地形図は、一般的には標高の誤差が大きいとされています。そこで明治中期以後に1/5,000、1/10,000等の比較的精度のよい地形図が存在する区部等で、既往のボーリング情報も多数存在する地域については、これらの資料を活用し誤差を点検・補正して、戦前の古い盛土造成地の抽出調査を行い、マップに掲載していきます。
・谷埋め型 面積3,000m²以上、盛土厚3m以上、原地盤勾配1°以上
・腹付け型 高さ5m以上、原地盤勾配20°以上
★準該当盛土
・谷埋め型 面積3,000m²未満2,500m²以上、盛土厚3m未満2m以上
原地盤勾配1°未満0.5°以上
・腹付け型 高さ5m未満4m以上、原地盤勾配20°未満15°以上
3 既存盛土等分布マップについて
既存盛土等の抽出調査結果は、既存盛土等の概ねの位置と規模を示すもので、「既存盛土等分布マップ」として作成・公表しています。本マップに掲載されている情報については、地図情報等によって、その形状が既存盛土等に該当することが確認されたものであり、盛土等の危険性を示すものではありません。
今後、現地調査や計算等により、地震時の安全性を診断し、必要に応じて対策工事など安全確保の取組につなげていきます。本マップは、既存盛土等の防災対策を進める出発点として、都民のみなさまと広く情報を共有するために作成・公表するものです。
今後も継続して調査を行い、適宜マップを更新していきます。
既存盛土等分布マップの閲覧はこちら |
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※上記は都市計画情報等インターネット提供サービスへのリンクとなります。
「開発許可情報・盛土規制等関連情報」より既存盛土等分布マップをご覧いただけます。
※父島・母島の情報についてはこちらをご覧ください。
4 既存盛土等の安全性把握調査の優先度評価について
既存盛土等の位置を把握(分布調査)した次の段階の調査を安全性把握調査の優先度評価と呼びます。
安全性把握調査では、対象となる既存盛土等が、地震時に滑動崩落を起こす恐れが大きいかどうかについて、計算等により確認しますが、その調査の優先度をまずは評価します。
都では現在、この安全性把握調査を行うべき既存盛土等の優先度評価について検討しているところで、内容については有識者の意見等も踏まえ、地元自治体と連携しながら検討を進めます。
【調査手順】
[引用]盛土等の安全対策推進ガイドライン及び同解説
【関連リンク】
国交省HP「大規模盛土造成地の滑動崩落対策について」
https://www.mlit.go.jp/toshi/toshi_tobou_fr_000004.html
5 宅地の安全を確保するために
宅地における災害を防ぐためには、宅地の所有者等の皆様が、日頃から自らの宅地や周辺の擁壁・のり面に目を配り、点検しておくことも大切です。
以下のチェックポイントを参考に点検することによって、宅地の被害の前兆となりうる異常を早く発見することができます。
もしも、何かおかしいと思われる事象を発見した場合は、区市町村や東京都までご相談下さい。