交通政策議会の答申
鉄道の現状と課題
東京の鉄道は、海外諸都市と比較すると路線密度や鉄道ネットワーク形成の面で相当程度整備が進んでいます。また、さまざまな移動手段のなかでも鉄道を利用する人の割合は高く、その役割は非常に大きいといえます。
交通手段分担率
※資料:国土交通省「平成24年度首都圏整備に関する年次報告(首都圏白書)」(2013年6月)
鉄道の混雑率は、昭和40年以降一貫して低下しており、近年では主要路線の平均混雑率は165%まで改善しています。しかし、通勤・通学の所要時間は近年、徐々に増加しており、サービス水準としては未だ不十分であること、鉄道相互の乗り継ぎが不便になっていること等の諸課題があり、これらの解決が求められています。
ピーク時における主要区間の平均混雑率等の推移
資料:交通政策審議会第198号答申(平成28年4月)
鉄道通勤・通学者の所要時間の変化(鉄道定期券利用者)
資料:平成24年度大都市交通センサス分析調査
このため、東京都では、路線の新設や複々線化等の輸送力増強の施策を推進するとともに、乗り継ぎ利便の向上や駅施設のバリアフリー化に積極的に取組み、より快適な鉄道の実現を目指していきます。
今後の鉄道整備
東京都の鉄道整備は、平成28年4月の国の交通政策審議会答申第198号を基本としています。この答申に基づき、国や鉄道事業者などと連携して、課題解決へ向け調整・検討の深度化を図っていきます。
このような取組を進めることにより、東京の広域交通ネットワークの充実・強化に努めていきます。