高速都心環状線 新京橋連結路
日本橋周辺の首都高速道路の地下化に当たっては、交通が集中する江戸橋JCT周辺の渋滞緩和を図るため、江戸橋JCTの都心環状線連結路を廃止し、都心環状線を利用する車を八重洲線に転換させることとしました。八重洲線と接続する東京高速道路(KK線)は、大型車の通行に対応していないことから、「首都高都心環状線の交通機能確保に関する検討会」において国などと大型車の環状方向の交通機能確保策を検討した結果、新たな都心環状ルートとなる新京橋連結路を整備することとし、令和5年に都市計画を変更しました。
現在、首都高速道路株式会社と東京都において、共同で事業が進められています。
主な経緯
地下化に伴い必要となる大型車の環状機能確保については、関連施設の影響も考慮し、KK線の構造強化と別線による機能確保の両面で別途検討を実施することとされました。
大型車交通の環状機能確保策について、別線(新京橋連結路)を整備する案を具体化し、ルートや構造、事業スキーム等がとりまとめられました。
整備効果
本事業は、更新事業である日本橋区間地下化に伴い廃止となる江戸橋JCT連結路の代替機能の確保と築地川区間の老朽化対策等を目的としており、大規模更新事業と連携した走行安全性の確保や、東京高速道路(KK線)の再生・活用など、まちづくりの観点からも様々な効果が期待されます。
1.大型車交通の環状機能確保
-
新京橋連結路の整備により高速都心環状線の大型車交通の環状機能を確保
2.渋滞緩和
-
神田橋~江戸橋間の通行台数の減少(約20%)により渋滞長が減少
3.走行安全性の向上【大規模更新と連携】
-
老朽化に伴う築地川区間の大規模更新事業と連携して事業を実施することで、構造物の更新を図るとともに、車道内橋脚撤去による線形改良で走行安全性を向上
4.その他の効果等
- ①未着手となっている高速晴海線延伸部(築地~晴海間)の整備によるネットワークの進展などにより一般道も含めて更なる交通の円滑化が期待
- ②東京高速道路(KK線)の再生・活用により得られる間接的な効果
- 広域的な歩行者ネットワークの構築
- 大規模なみどりのネットワークの構築
- 既存ストックを活かした地域の価値や魅力の向上
- ③日本橋区間地下化(橋梁撤去)により得られる間接的な効果
- オープンスペースの創出
- 日照の確保
- 景観の改善
【リンク】
⇒ 新京橋連結路の整備効果はこちら(令和6年2月)(
(整備効果に関する有識者ヒアリング結果)(
都市計画の変更(東京都市計画道路 都市高速道路第1号線 等)
令和5年12月18日 東京都告示第1268号 連結路の設置等
【パンフレット】
➤ 首都高速都心環状線新京橋連結路の新設(令和4年12月)(
高速晴海線
高速晴海線は、都心と臨海部との連携を強化するとともに、臨海部の交通分散や利便性向上に寄与する路線として平成5年に都市計画決定され、 これまでに晴海~東雲JCT間が開通しています。 未着手となっている築地~晴海間については、新京橋連結路と連続したネットワークを形成することで、 特に交通が集中する江戸橋・箱崎JCTなどの渋滞ポイントを避けて、都心と高速湾岸線の相互アクセスが可能となります。
都は、高速晴海線延伸部(築地~晴海間)をTOKYO強靭化プロジェクトのリーディング事業に位置付けており、 早期事業化に向けて、高速晴海線延伸部のルートや道路構造等の検討を深度化するほか、 広域防災拠点(有明の丘地区)のアクセス強化に向けた高速道路出入口の計画案を具体化するなど、 国等と連携した取組を推進していきます。
➤ 高速晴海線の検討に係る調査・設計等に関する令和7年度協定書について(
【リンク】
⇒ 日本橋周辺のまちづくりと連携した首都高速道路の地下化
⇒ 東京高速道路(KK線)の再生
⇒ 首都高速道路の整備(新京橋連結路)
⇒ 首都高速道路の整備(新京橋連結路)