日本橋周辺の首都高速道路の地下化に当たっては、交通が集中する江戸橋JCT周辺の渋滞緩和を図るため、江戸橋JCTの都心環状線連結路を廃止し、都心環状線を利用する車を八重洲線に転換させることとしました。八重洲線と接続する東京高速道路(KK線)は、大型車の通行に対応していないことから、「首都高都心環状線の交通機能確保に関する検討会」において国などと大型車の環状方向の交通機能確保策を検討し、新たな都心環状ルートとなる新京橋連結路(地下)を整備することとしました。令和5年12月に都市計画の変更手続等が完了し、現在、事業化に向けた手続が進められています。
【リンク】
⇒ 日本橋周辺のまちづくりと連携した首都高速道路の地下化
⇒ 東京高速道路(KK線)の再生
「新京橋連結路(地下)の整備効果」
本事業は、更新事業である日本橋区間地下化に伴い廃止となる江戸橋JCT連結路の代替機能の確保と築地川区間の老朽化対策等を目的としており、大規模更新事業と連携した走行安全性の確保や、東京高速道路(KK線)の再生・活用など、まちづくりの観点からも様々な効果が期待されます。
効果1 大型車交通の環状機能確保
- ・新京橋連結路の整備により都心環状線の大型車交通の環状機能を確保
- ・大型車交通の環状機能を確保しない場合、都心環状線の利便性は大きく低下し、その結果、大型車(貨物・バス)が街路へ転換し、街路への交通負荷が増大する可能性
効果2 渋滞緩和
- ・神田橋~江戸橋間の通行台数の減少(約20%)により渋滞長が減少
- ・高速晴海線の整備によるネットワークの進展などにより一般道も含めて更なる交通の円滑化が期待
効果3 走行安全性の向上【大規模更新と連携】
- ・老朽化に伴う築地川区間の大規模更新事業と連携して事業を実施することで、構造物の更新を図るとともに、車道内橋脚撤去による線形改良で走行安全性を向上
効果4 その他間接的な効果等
- ①KK線の再生・活用により得られる効果
- ・広域的な歩行者ネットワークの構築
- ・大規模なみどりのネットワークの構築
- ・既存ストックを活かした地域の価値や魅力の向上
- ②日本橋区間地下化(橋梁撤去)により得られる効果
- ・オープンスペースの創出
- ・日照の確保
- ・景観の改善
【リンク】
⇒ 新京橋連結路(地下)の整備効果はこちら(1.48MB)
(整備効果に関する有識者ヒアリング結果)(218KB)
主な経緯
地下化に伴い必要となる大型車の環状機能確保については、関連施設の影響も考慮し、KK線の構造強化と別線による機能確保の両面で別途検討を実施することとされました。
大型車交通の環状機能確保策について、別線(新京橋連結路)を整備する案を具体化し、ルートや構造、事業スキーム等がとりまとめられました。
都市計画の変更(東京都市計画道路 都市高速道路第1号線 等)
令和5年12月18日 東京都告示第1268号 連結路の設置等
【パンフレット】
➤ 首都高速都心環状線新京橋連結路(地下)の新設(令和4年12月)(21.7MB)