高速道路の概要
また、都は、首都高速道路の新線建設及び既設路線の改築等の促進を図るため、独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構に対して出資を行っています。
表 首都高速道路整備事業に対する出資金の推移
26年度まで | 27年度 | 28年度 | 29年度 | 30年度 | 元年度 | 2年度 | 3年度 | 計 | |
出資金 | 2,996 | 18 | 21 | 46 | 10 | 9 | 0 | 0 | 3,101 |
(注) 1 平成17年9月以前は旧首都高速道路公団に対する出資
2 各欄積算と合計欄の数字は端数処理の関係上、一致しない場合がある。
3 令和2年度及び令和3年度の出資金の実績はそれぞれ6百万円及び19百万円であり、図表においては0と記載している。
【リンク】
⇒ 高速道路網の整備促進
⇒ 高速道路網の有効活用
⇒ 首都高速道路の老朽化対策
⇒ 都市再生と連携した首都高速道路の大規模更新
高速道路網の整備促進
外環道は、平成30年6月の三郷南IC~高谷JCT間の開通により、関越道(大泉JCT)から東関東道(高谷JCT)までが供用されています。残された区間の内、都内の関越道~東名高速間については、平成19年に都市計画を変更し、平成21年から事業を実施しています。調布市で発生した陥没・空洞事象の再発防止対策などを踏まえ、都は、国及び高速道路会社に対して、これまで以上に安全を最優先に整備を進め、コスト縮減、都民に対する丁寧な説明に努めることを求めていきます。また、計画が未定となっている東名高速から湾岸道路までの区間については、計画の具体化に関して、平成28年2月に国土交通省、都及び川崎市の3者を構成員とする計画検討協議会が設立されるとともに、平成31年1月に設置された国と都の実務者協議会の協議事項の一つに位置付けられています。引き続き、計画を早期に具体化するため、協議会を活用しながら検討を進めていきます。
高速晴海線は、都心と臨海部との連携を強化するとともに、臨海部の交通分散や利便性向上に寄与する路線として平成5年に都市計画決定され、これまでに晴海~東雲JCT間が開通しています。未着手となっている築地~晴海間については、日本橋周辺の首都高速道路の地下化に伴い必要となる新たな都心環状ルート(新京橋連結路)と連続したネットワークを形成することで、特に交通が集中する江戸橋・箱崎JCTなどの渋滞ポイントを避けて、都心と首都高速湾岸線の相互アクセスを可能にするなど、高い整備効果が見込まれることから、早期事業化に向けて国等と連携した取組を推進していきます。また、広域的な交流・連携を促す路線(第二東京湾岸道路等)の計画の具体化に向けて国等に働きかけていきます。
図 高速道路ネットワーク

図 高速都心環状線付近拡大図
【リンク】
⇒ 首都圏3環状道路
⇒ 三環状道路
⇒ 東京外かく環状道路
⇒ 高速都心環状線新京橋連結路・高速晴海線
高速道路網の有効活用
首都高速道路においては、ETC利用率が約97%に達しており、高速道路がETC専用化されると、将来的に本線料金所の撤廃につながるだけでなく、料金収受などに要するコストの削減や、混雑状況に応じた料金施策の導入につながることが期待されます。国と高速道路会社は、令和2年にETC専用化等に向けたロードマップを策定し、圏央道とその内側においては、令和4年4月時点で40箇所の料金所がETC専用化されました。引き続き、ETCの普及促進策や現金車への対応策を適切に講じながら、ETC専用化に着実に取り組むよう、国等に働きかけていきます。
ボトルネック対策については、中央道の調布付近や小仏トンネル付近等において進められており、調布ICから三鷹バス停手前までの付加車線の設置に続き、三鷹バス停付近における線形改良及び付加車線の延伸が令和2年3月に事業化されました。引き続き、中央道の渋滞対策を推進するよう国等に求めていきます。
【リンク】
⇒ 首都圏の新たな高速道路料金について
⇒ ETC専用化等による料金所のキャッシュレス化・タッチレス化について
⇒ 中央道渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ
首都高速道路の老朽化対策
【リンク】
⇒ 首都高速道路の大規模更新・修繕事業
都市再生と連携した首都高速道路の大規模更新
都心環状線日本橋区間については、国や首都高速道路株式会社と共同で、日本橋周辺のまちづくりと連携して地下化に向けた取組を進めており、「首都高日本橋地下化検討会」で取りまとめられた計画案をもとに、令和元年に都市計画を変更し令和2年に事業化されました。また、地下化に伴い必要となる新たな都心環状ルート(新京橋連結路)については、「首都高都心環状線の交通機能確保に関する検討会」で取りまとめられた計画案をもとに、令和5年に都市計画を変更し令和6年に事業化されました。
都心環状線築地川区間については、まちづくりと連携した大規模更新の実現に向け、国等に対し働きかけていきます。
【リンク】
⇒ 首都高速道路日本橋区間地下化事業
⇒ 首都高速道路の整備(日本橋区間の地下化)
⇒ 日本橋周辺のまちづくりと連携した首都高速道路の地下化
⇒ 高速都心環状線新京橋連結路・高速晴海線
⇒ 東京高速道路(KK線)の再生