1都5県にとって必要不可欠な八ッ場ダム
- 八ッ場ダムの建設について、平成21年の政権交代を機に国土交通大臣は、中止の根拠も明らかにしないまま、関係自治体との協議もなく、マニフェストに基づき一方的に中止方針を示しました。
- その後、国は有識者会議を設置し、できるだけダムにたよらない治水のあり方を検討してきた結果、平成23年12月22日、八ッ場ダム建設事業については、「継続」するとの対応方針を決定しました。
- 人口や政治・経済の中枢機能が集積する首都東京で、ひとたび洪水や渇水が起これば、日本の社会全体が大きく混乱してしまいます。また、今日、地球規模の異常気象が生じており、治水や利水に十分な備えをするのは当然のことです。
- 東京都をはじめ治水、利水の恩恵を受ける下流自治体はもちろん、ダムに翻ろうされながら、苦渋の選択をした地元の方々も、今では1日でも早いダムの完成を願っています。
- 都は他の5県と連携して、計画通り八ッ場ダムが完成するよう取り組んでいきます。
【内容】
1都5県知事による国土交通大臣への「八ッ場ダム建設事業の早期完成を求める申し入れ」平成23年9月26日
1都5県知事による八ツ場ダム建設予定地視察 平成22年10月25日
建設工事の進捗状況
Ⅰ 必要不可欠な八ッ場ダム
○治水の必要性
- 昭和22年のカスリーン台風では、関東平野は大洪水に見舞われました。溢れた水が東京都内まで押し寄せ、江戸川区、葛飾区、足立区などの東部地域でも甚大な被害を受けました。
- 今、利根川の堤防が決壊してしまったら、カスリーン台風当時に比べ被害額が34兆円に増大すると推計されるなど、被害は拡大するとされています。
- 八ッ場ダムが建設される吾妻川流域には、洪水を調節するダムがありません。
利根川では、上流部で洪水を調節するダムと、下流部の堤防等を合わせて整備することで、流域全体の治水安全度を高めることとしています。 - 八ッ場ダムは、利根川上流既設ダム群全体の約6割の治水能力を有する、効果の高い施設です。
【参考】
○利水の必要性
Ⅱ 建設事業の経緯(基本計画告示以降)
- 平成6年3月
- 工事用進入路工事に着手
- 平成21年1月
- 八ッ場ダム本体建設工事入札公告
- 平成21年7月
- 仮排水トンネル完成
- 平成21年9月16日
- 国土交通大臣八ッ場ダムの中止宣言
- 平成21年10月19日
- 1都5県知事「現地視察・地元意見交換」
- 平成21年10月27日
- 国土交通大臣と1都5県知事との話し合い
- 平成22年1月24日
- 国土交通大臣と地元住民との意見交換会
- 平成22年10月25日
- 1都5県知事「現地視察・地元意見交換」
- 平成22年11月6日
- 国土交通大臣と群馬県知事、地元町長等との懇談
- 平成23年12月22日
-
国土交通大臣、八ッ場ダム建設事業「継続」するとの対応方針決定
( - 平成23年12月22日
-
国土交通大臣と群馬県知事、長野原町長、東吾妻町長、地元住民等との会談
( - 平成25年5月15日
-
「利根川・江戸川河川整備計画」策定(「八ッ場ダム」が盛り込まれました。)
( - 平成25年11月20日
-
八ッ場ダム建設に関する基本計画(第4回変更)告示(工期(平成31年度に延伸)ほか)
( - 平成26年1月8日
- 八ッ場ダム建設工事入札公告
- 平成26年8月20日
- 八ッ場ダム本体建設工事契約
- 平成27年1月22日
- ダム本体左岸において発破による掘削工事開始
- 平成27年2月7日
- 八ッ場ダム本体建設工事起工式
- 平成28年12月14日
- 八ッ場ダム建設に関する基本計画(第5回変更)告示
Ⅲ 八ッ場ダム中止表明に対する1都5県の対応
●平成23年12月16日
東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事による「八ッ場ダム建設事業継続の決断を求める1都5県知事申し入れ」を行いました。
「八ッ場ダム建設事業継続の決断を求める1都5県知事申し入れ(
●平成23年12月9日
東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事による「前田国土交通大臣に『八ッ場ダム建設事業の継続』の決断を求める緊急声明」を発表しました。
「前田国土交通大臣に「八ッ場ダム建設事業の継続」の決断を求める緊急声明(
●平成23年11月21日
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(幹事会)が開催されました。
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場:第10回幹事会【(平成23年11月21日開催)配付資料】
●平成23年9月26日
東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事による「八ッ場ダム建設事業の早期完成を求める申し入れ」を行いました。
「八ッ場ダム建設事業の早期完成を求める申し入れ(
●平成23年9月13日
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(第1回)・第9回幹事会が開催されました。
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(第1回)・第9回幹事会【(平成23年9月13日開催)配付資料】
●平成23年8月29日
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(幹事会)が開催されました。
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場:第8回幹事会【(平成23年8月29日開催)配付資料】
●平成23年7月19日
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(幹事会)が開催されました。
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場:第7回幹事会【(平成23年7月19日開催)配付資料】
●平成23年6月29日
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(幹事会)が開催されました。
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場:第6回幹事会【(平成23年6月29日開催)配布資料】
●平成23年5月24日
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(幹事会)が開催されました。
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場:第5回幹事会【(平成23年5月24日開催)配布資料】
●平成23年2月7日
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(幹事会)が開催されました。
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場:第4回幹事会【(平成23年2月7日開催)配布資料】
●平成23年1月14日
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(幹事会)が開催されました。
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場:第3回幹事会【(平成23年1月14日開催)配布資料】
●平成22年12月1日
東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事は、国土交通大臣と会談し、その場において、大臣に対して八ッ場ダム本体の早期完成を求める申し入れを行いました。
「八ッ場ダム本体の早期完成を求める申し入れ(
●平成22年11月11日
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(幹事会)」が開催されました。
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場:第2回幹事会(平成22年11月11日開催)配布資料】
●平成22年10月25日
東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事による「八ッ場ダム建設事業に関する一都五県知事共同声明」を発表しました。
「八ッ場ダム建設事業に関する一都五県知事共同声明(
●平成22年10月1日
「八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(幹事会)」が開催されました。
-
- 1都5県側からの「検証を行うのは国であり、1都5県は検証主体ではない。この検討の場は、国が進める検証作業や内容について聞き、地元意向を反映するために、1都5県が見解を述べる場であるということを確認したい」という発言に対して、国は「検討主体は関東地方整備局であり、検討の場の構成員は、検討の場において検討主体が示した内容に対する見解を述べる」と回答がありました。
- 1都5県側からの「検証のスケジュールを明らかにしてほしい」に対して、国は「実際、検証が動いてみなければ目標時期やスケジュールを示すのは困難である。1都5県との共通の認識を持てる時期をできるだけ早く提示できるよう努力したい」との回答に留まったことから、都県からは「スケジュールが明らかにならなければ、地元の不安は取り除けない。一刻も早く見通しを示してほしい」との声が上がりました。
八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場:第1回幹事会(平成22年10月1日開催)配付資料及び議事録
●平成22年7月27日
東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事による「八ッ場ダム建設事業に係る平成22年度負担金に関する1都5県の知事申し入れ」を行いました。
「八ッ場ダム建設事業に係る平成22年度負担金に関する1都5県の知事申し入れ(
●平成22年4月20日
東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事による「八ッ場ダム建設事業に関する1都5県知事申し入れ」を行いました。
「八ッ場ダム建設事業に関する1都5県知事申し入れ(
●平成22年1月8日
国土交通大臣より、平成21年11月13日及び12月2日の緊急申し入れに対する回答が送付されました。
「八ッ場ダム建設事業に係る1都5県知事からの緊急申し入れへの回答(
●平成21年12月2日
東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事による「八ッ場ダム建設事業に係る1都5県知事の緊急申し入れ」を行いました。
「八ッ場ダム建設事業に係る1都5県知事の緊急申し入れ(
●平成21年11月13日
東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事による「国による八ッ場ダム建設事業の再検証に対する1都5県知事の緊急申し入れ」を行いました。
「国による八ッ場ダム建設事業の再検証に対する1都5県知事の緊急申し入れ(
●平成21年10月19日
東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事による「八ッ場ダム建設事業に関する1都5県知事共同声明」を発表しました。
「八ッ場ダム建設事業に関する1都5県知事共同声明(
「八ッ場ダムの必要性(
Ⅳ 八ッ場ダムの概要・事業進捗状況
【事業概要】
利根川は、別名「坂東太郎」と呼ばれ、群馬県みなかみ町を源流とし、関東平野を横断して流れ、日本最大の流域面積を持つ、我が国を代表する大河のひとつです。
私たち東京都民が使う水道水の約8割は、この利根川の水に依存しています。
しかし、利根川は、これまでにカスリーン台風を始めとする台風や大雨の際に、しばしば洪水を発生させ、流域に甚大な被害を発生させてきました。一方、雨が降る年と降らない年での降雨量の差が大きくなってきています。近年の少雨傾向から、利根川全体の水が減少しており、渇水の危険性も高まっています。
八ッ場ダムは、この利根川の支流である吾妻川において、利水、治水、発電を目的として、国が建設を進めている多目的ダムです。このダム建設事業には、東京都の他、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬の各県も、費用の一部負担をして事業を進めています。
【規模】
- 型式:
- 重力式コンクリートダム
- 高さ:
- 約116メートル(ビル40階相当)
- 堤長:
- 約291メートル
- 総貯水量:
- 約1億750万立方メートル(東京ドーム87杯分)
- 総事業費:
- 約5,320億円
- 工期:
- 昭和42年度~平成31年度
【完成予想図】
【事業進捗状況】
平成30年12月末時点の進捗状況(
Ⅴ その他、関連情報
●平成28年11月22日
関東地方整備局事業評価監視委員会(平成28年第7回)が開催されました。 (
●平成28年8月12日
関東地方整備局事業評価監視委員会(平成28年第3回)が開催されました。 (
●平成25年12月9日
関東地方整備局事業評価監視委員会(平成25年第9回)が開催されました。 (
●平成23年12月7日
第21回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議が開催されました。 (
●平成23年12月1日
第20回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議が開催されました。 (
●平成23年11月30日
(1)関東地方整備局事業評価監視委員会(平成23年度第6回)の開催結果について、(2)八ッ場ダム建設事業に関する関東地方整備局の対応方針(案)について、国土交通省関東地方整備局より記者発表がありました。(
●平成23年11月29日
関東地方整備局事業評価監視委員会(平成23年第6回)が開催されました。(
●平成23年11月22日
関東地方整備局事業評価監視委員会(平成23年第5回)が開催されました。 (
●平成23年9月1日
日本学術会議が国土交通省河川局長へ「河川流出モデル・基本高水の検証に関する学術的な評価」について回答(
Ⅵ 関連リンク
- 東京都関連ページ
建設局
水道局「今日の貯水量」 - 国関連ページ
内閣府「大規模水害対策に関する専門調査会報告」
国土交通省河川局「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」
国土交通省関東地方整備局河川部
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所 - 県庁関連ページ
埼玉県「八ッ場ダムについて」
千葉県「八ツ場ダムについて」
茨城県「八ツ場ダム建設事業」
栃木県「ダム事業・ダム管理」
群馬県「八ッ場ダム関連情報」
「川原湯温泉宿泊助成」
長野原町「長野原町川原畑地域振興施設 クラインガルテンやんば」