都市の３Ｄデジタルマップとは

　東京都では、「未来の東京」戦略ビジョンに基づき、第 4 次産業革命の新技術により、東京版 Society5.0 である「スマート東京」を実現させ、都民の QOL を向上させるとともに、世界のモデル都市となることを目指しています。 都は、こうした新たな社会におけるデジタルツインの実現に向けた情報基盤の柱の 1 つとして、都市の図面を2D から3Dに精緻化し、リアルタイムデータの付加も視野に入れた新たな地図である「都市の3Dデジタルマップ」の構築を進めていくこととしています。
　都市全体の 3D デジタルマップを構築することで、様々な調査・分析、政策検討ツールとしての地図の進化はもとより、3 次元の地理空間情報や都市のモデリングに留まることなく、人口知 能（AI）、IoT、環境技術などの技術革新や各種ビッグデータとの連携により、移動・ 物流、防災、まちづくり、ウェルネス、エネルギーなど多様な領域からの街のデジタルトランスフォーメーションにより、誰もが快適な生活を送ることができる、活力に満ちた「スマート東京」へのアップデートを支える新たな基盤となることが見込まれます。

３Ｄデジタルマップの構築イメージ

①　航空測量成果を取得・整備
３Ｄ都市モデルの整備に必要となる、点群データや航空写真等を航空測量により取得・整備

（画像提供：アジア航測株式会社）

② ３Ｄ都市モデルの整備
取得した点群データ航空写真などの航空測量成果や都市計画基本図から建物や道路等の三次元のモデルを整備

③ 属性データの付与
②で作成した三次元のモデルに都市計画基礎調査データや都市計画決定情報、災害リスク等の情報をに属性情報として付与し、３Ｄ都市モデルを構築

国の取組について

　国土交通省都市局では、令和2年度より”Project PLATEAU”と称して、3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化を通じて、様々な分野で地域の課題解決や新たな価値創造をもたらし、まちづくりのDXを進めることを目的としたプロジェクトを推進しています。

〇Project PLATEAU：国土交通省都市局

　東京都が取り組む「都市の３Ｄデジタルマップ化」についても、Project PLATEAUと連携しており、国の標準製品仕様をベースに都独自に整備するデータに関する要件定義書や製品仕様書を整備しています。