平成26年6月30日 |
東京都では、この度、総合的な治水対策を一層推進するために、「東京都豪雨対策基本方針(改定)」を策定しました。
これは、近年の降雨特性や浸水被害の発生状況などを踏まえ、方針見直しの検討を進め、今年5月にパブリックコメントを実施し、取りまとめたものです。
今後、「東京都豪雨対策基本方針(改定)」に基づき、豪雨対策を積極的に推進し、都民が安全に安心して暮らせる東京を実現していきます。
1 改定の主な内容
【降雨特性を考慮した目標降雨の設定】
- ・降雨特性を踏まえ、区部は大手町、多摩部は八王子の降雨データを採用
- ・目標降雨を「年超過確率1/20規模の降雨」である区部時間75ミリ、多摩部時間65ミリに設定し、この降雨に対して床上浸水を防止
【河川・下水道の整備において「対策強化流域」「対策強化地区」を設定】
- ・甚大な浸水被害が発生している河川流域及び地区をそれぞれ「対策強化流域」、 「対策強化地区」として設定
- ・「対策強化流域」及び「対策強化地区」では、目標降雨に対して、河川や下水道などの施設整備で浸水被害を防止
【大規模地下街の浸水対策計画の充実など、減災対策の強化】
- ・公共施設における一時貯留施設等の設置に対する支援を検討
- ・地下街、鉄道等の管理者間の連携方策を大規模地下街浸水対策計画に反映
- ・東京アメッシュにおいて最新型のレーダーを新たに導入し、降雨の観測精度を向上させるなど、きめ細かな降雨情報を配信
【オリンピック・パラリンピック開催時及び平成36年までの取組の設定】
- ・オリンピック・パラリンピック開催時、豪雨からの生命・安全を確保し、浸水被 害の軽減を図る
- ・河川整備では、対策強化流域の5流域において6調節池に着手など
- ・下水道整備は、豪雨対策下水道緊急プランに位置づけた地区などで効果を発揮
- ・大規模地下街対策の拡充として避難誘導の多言語化などを促進
2 パブリックコメント意見の項目
いただいたパブリックコメントのご意見は、"都民からの意見と意見に対する見解"として「東京 都豪雨対策基本方針(改定)」の≪付属資料≫に掲載しています。 |
意見の項目 | 件数 |
---|---|
1.豪雨対策の推進について | 2件 |
2.目標降雨について | 5件 |
3.対策強化流域・地区について | 4件 |
4.河川整備について | 4件 |
5.下水道整備について | 7件 |
6.地域対策について | 10件 |
7.家づくりまちづくりについて | 3件 |
8.避難方策について | 14件 |
9.その他 | 4件 |
3 閲覧方法について
都市整備局ホームページ
4 資料
- ・「東京都豪雨対策基本方針(改定)」
表紙・はじめに・目次(996KB)
第1章 降雨状況や浸水被害状況などの変化(1.52MB)
第2章 治水対策の現状(2.13MB)
第3章 豪雨対策の必要性(469KB)
第4章 豪雨対策のあり方(2.81MB)
第5章 豪雨対策の実現に向けて(439KB)
《付属資料》東京都豪雨対策検討委員会設置要綱・東京都豪雨対策検討会設置要綱・都民からの意見と意見に対する見解(618KB) - ・「東京都豪雨対策基本方針(改定)」の概要(698KB)
<お問い合わせ先>
都市整備局 都市基盤部 調整課
03-5388-3296(直通)
建設局 河川部 計画課
03-5320-5411(直通)
下水道局 計画調整部 計画課
03-5320-6594(直通)